大月みやこ 全曲集 2011

大月みやこ 大月みやこ 全曲集 2011歌詞
1.心ひとすじ

作詞:峰崎林二郎
作曲:徳久広司

心だけあなた くれますか
他になんにも いりません
ああ 心ひとすじ ああ 重ねた月日
別れかなしい 未練の雪が
ほほのなみだを やさしくかくす

心だけあなた 暖めて
ひとつ願いが かなうなら
ああ 心ひとすじ ああ つくしたひとよ
酒で溶けない 思いの丈(たけ)が
胸に溢れて 芯までしみる

心だけあなた 抱きしめて
いいの添えない 運命(さだめ)でも
ああ 心ひとすじ ああ 燃やした命
明日(あす)の別れを 見送る雪が
肩にこぼれて 儚く消える


2.儚な川

作詞:星野哲郎
作曲:櫻田誠一

聞かせて下さい もういちど
おまえが好きと もういちど
雪に偲(しの)んで 枕をぬらす
赤く燃えても ひと夜の炎
朝に消えゆく 儚(はか)な川

飲ませて下さい 私にも
涙を砕く 火の酒を
雪が結んだ さだめの絆
細い小指の 女のことを
思い出してね ときどきは

泣かせて下さい しみじみと
心を告げる 別れ橋
傘につもった 名残りの雪の
白い重みは あなたの情け
明日は流れて 儚(はか)な川


3.乱れ花

作詞:松本礼児
作曲:幸耕平

額(ひたい)の髪を 掻(かき)あげながら
鏡にむかえば 泣けてくる
愛する気持ちとおなじだけ
ニクい気持ちがつのります
乱れて咲いても花は花
生命に限りはあるけれど
好きだから あなたひとりが好きだから
せめてこころだけでも 置いていってね

ダメでもいいわ 叶わなくても
望みはしないわ これ以上
私はいいのよこのままで
バカを承知で惚れたから
乱れて咲いても花は花
あなたの気のむくままでいい
好きだから あなたひとりが好きだから
泣いてみるわ今夜も 涙かれるまで

煙草のけむり 目で追いながら
ため息ばかりを くり返す
冷たい躰を重ねても
いつか別れが待っている
乱れて咲いても花は花
私の心が見えますか
好きだから あなたひとりが好きだから
どうぞ忘れないでね
離れていても


4.夢日記

作詞:早坂暁
作曲:大沢浄二

なにが欲しいと 聞かれたら
愛が欲しいと 答えます
どうして愛かと 問われたら
淋しいのですと 答えます
ああ ほのかな 命の私には
大きな愛は いりません
小さな愛が 似合います

なにが欲しいと 聞かれたら
夢が欲しいと 答えます
どうして夢かと 問われたら
明日(あした)が見たいと 答えます
ああ はかない 命の私には
大きな夢は いりません
小さな夢が 似合います

ああ 涙で 生きてる私には
あふれる明日(あす)は いりません
ほほえむ明日(あす)が 似合います


5.愛にゆれて…

作詞:荒木とよひさ
作曲:幸耕平

こんなに愛されていても 心が淋しい
あなたが いつか どこかへ 行きそうで
今まで生きてきた中で 一番好きでも
泣きだすほどに あなたのことを 知らない
幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから
涙のあしたに ならないように
想い出にさせないで 悲しみにさせないで
あなたの心に 抱かれていても

あなたといるときはいつも 心が綺麗で
離れて いれば 切なさ 渦を巻く
若くはないけれどこんな
ときめく気持ちを
さよならだけの 終りになんかしないで
幸福(しあわせ)が悲しくて 優しさが悲しくて
涙が待ち伏せ してないように
想い出にさせないで 夢にだけさせないで
あなたの心に 傷つきながら

幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから
涙のあしたに ならないように
想い出にさせないで 悲しみにさせないで
あなたの心に 抱かれていても


6.花咲駅から


7.女の涙

作詞:松井由利夫
作曲:船村徹

風に舞う 雪の花
掴めば儚く 消える花
暦の上では 春なのに
泊る船さえ ない北港
惚れてしまえば 女は負けね
待って 待って 待って 待って あんたを待って

お酒でも 飲めたなら
乱れて泣くほど 酔えたなら
男の強さを つめたさを
恋しがらせる この北の宿
惚れてしまえば 女は負けね
寒い 寒い 寒い 寒い 孤独が寒い

嘘ならば 嘘でいい
もいちど逢えたら それでいい
こころにおろした 恋いかり
抱いてみつめる あの北岬
惚れてしまえば 女は負けね
なみだ なみだ なみだ なみだ 鴎のなみだ


8.白い海峡

作詞:池田充男
作曲:伊藤雪彦

人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって
一度は泣きに 帰るものなの
みぞれが雪に かわる頃
わたしはあなたを あなたを捨てた
二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 北ゆく船の 窓は寒い
雪が雪が 雪が乱れ舞う

憧れた東京は おんなの谷間
落ちたら深く 沈むばかりよ
こころも胸も ぼろぼろで
わたしは飛べない 飛べない鴎
二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 夜ふけに帰る 白い海峡
あなたあなた あなた許してよ

二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 北ゆく船の 窓は寒い
雪が雪が 雪が乱れ舞う


9.女の駅

作詞:石本美由起
作曲:桜田誠一

もいちど抱いてね あなた 雪が泣く
おんなの未練ね あなた 口紅(べに)が泣く
朝がせつない いで湯の駅は
ついて ついて ついて行けない
汽車が別れを つれてくる

ひと夜の花火ね あなた それは恋
添えない命ね あなた それも恋
寒さに忘れる 情けの宿は
燃えて 燃えて 燃えて死にたい
想いひとつに すがりつく

はかない運命(さだめ)ね あなた 髪が泣く
夜明けが憎いね あなた 夢が泣く
心かなしい おんなの駅は
追って 追って 追って行きたい
汽車がふたりを 引き離す


10.恋ものがたり

作詞:池田充男
作曲:大沢浄二

別れてあげます 身をひいて
あなたお願い もどってあげて
今夜はのんでも いいですか
酔って泣いたり しないから
だって だって二年も やさしくされて
可愛がられた 私じゃないの

わかっていました はじめから
訳がありそな あなたの事が
悲しいくらいに いとしくて
ゆめをみていた 恋おんな
だって だって二年も やさしくされて
こんな科白(せりふ)は いま辛すぎる

いのちがふたつに 折れるほど
抱いてください 最後につよく
未練は見せない やくそくが
もろく崩れて 腕のなか
だって だって二年も やさしくされて
うれしかったの 泣かせてあなた


11.なみだ橋

作詞:麻こよみ
作曲:櫻田誠一

あなたひとすじ 尽しても
恋は儚(はかな)い 夢しずく
何か言ったら つらくなる つらくなる
そっと唇 かみしめて
あなた見送る なみだ橋

肩を抱かれた あの頃の
甘い吐息を 信じたい
忘れたくない いつまでも いつまでも
なんで幸せ すれ違い
しみるせせらぎ なみだ橋

女心の ため息を
乗せて流れる 恋の川
あなた返して ぬくもりを ぬくもりを
追って行きたい うしろ影
別れせつない なみだ橋


12.夢の中なら

作詞:荒木とよひさ
作曲:幸耕平

あなたにめぐり逢えた 激しいときめき
身を投げて抱かれたら こわれる気がする
男と女よりも 心の花びら
ふれ合えているだけで 何にもいらない
悲しいけれど それがふたりの人生

ああ 夢の中なら あなたに溶けて
すべてゆだねてみるけど
ああ この愛だけは 綺麗なままで
心に秘めて 眠りにつくから

あなたと忍び逢えば いつかは許して
引き返すことさえも 出来なくなるから
男と女になり 溺れてゆくより
この瞬間があるだけで あしたはいらない
切ないけれど それが涙の置き場所

ああ 夢の中なら 抱かれていても
愛には罪は ないはず
ああ 生まれ変われる ことが出来たら
今度はそばで 暮らしているから

ああ 夢の中なら あなたに溶けて
すべてゆだねてみるけど
ああ この愛だけは 綺麗なままで
心に秘めて 眠りにつくから


13.愛いつまでも~Forever Love~


14.東京しのび逢い

大月みやこ・小金沢昇司
作詞:秋浩二
作曲:檜原さとし

何もいらないあなたがそばにいるだけで
こんなにもわたしのこころが燃えるわ
遠慮なんかはいらない俺といる時は
なにもかも全てがおまえのものだよ
たとえ短い夜でもいいから
もっとお寄りよ踊ろうじゃないか
いいのね
いいのさ
愛し合う二人の東京しのび逢い

夢の扉を開ければそこは虹の海
切なさにわたしのこころが揺れるわ
ごらん夜空の彼方で星が呼んでいる
あしたの幸せふたりのものだよ
好きよこの都会(まち)あなたがいるから
これがおれには最後の恋さ
ほんとね
ほんとさ
抱きしめる二人の東京しのび逢い

帰りたくないこのまま朝まで
離したくないおまえのことは
ほんとね
ほんとさ
いつまでも二人の東京しのび逢い


15.女の舞

作詞:石本美由起
作曲:桜田誠一

ねえ あなた なぜに あなた
くれないに 夜を染めて
かゞり火は 罪を燃やし
あかあかと 身を焦がす
抱いて下さい 昨夜(ゆうべ)のように
夢がゆれます あなた あなた
薪能(たきぎのう) 鼓(つづみ) 泣いて
せつない 愛を舞う

ねえ あなた そうよ あなた
めぐり逢い 時を重ね
人はみな 恋に堕ちて
さめざめと 身をまかす
抱いて下さい 鎌倉夜風
花が散ります あなた あなた
薪能 紅い いのち
炎の 愛を舞う

ねえ あなた どうか あなた
死ぬ日まで 離れないで
かゞり火は なにを願い
めらめらと 身を燃やす
抱いて下さい 動けぬように
命あげます あなた あなた
薪能 横笛(ふえ)が叫び
激しい 愛を舞う


16.女の港

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

口紅(くちべに)が 濃(こ)すぎたかしら
着物にすれば よかったかしら
二ヶ月(ふたつき)前に 函館で
はぐれた人を 長崎へ
追えば一夜(ひとよ)が 死ぬほど長い
私は港の 通よい妻

信じても ひとりになると
ぷつんと切れる ふたりの絆(きずな)
たしかめあった 横浜の
桟橋(さんばし)はなれ 塩釜(しおがま)へ
向うあなたが もう気にかかる
いつまでたっても 恋女(こいおんな)

海猫の 声ききながら
港の宿で あなたを待てば
たずねる船は 青森にゃ
寄らずに 佐渡へ行くという
つらい知らせは 馴れっこだから
夜汽車でマフラー 編(あ)むのです